この地に来て丸2ヵ月が過ぎ、少しずつこの街にも慣れてきた。
・・・と言っても、勤めているわけでもなし、格別他人と付き合うわけでもなく、「三食昼寝付き」で、家の中にこもっての相変わらずのゲーム三昧。
それこそ「暢気で気楽でいいね」と言われそうな毎日なのだけど、特に暇だとか時間を持て余す訳でもなく、あっという間に1日が過ぎてしまう。

かつては、世の中から取り残されていくという焦りが絶えず心の中にあったのだけど、もうすでに取り残されている最近はその危機感さえも薄れ、全く持ってのおたくと化している今。
・・・といっても、この2ヵ月で2㌔近くも体重がアップしてしまっては、さすがにおしりにタコの存在と驚いてばかりもいられず、外に目を向けるべく広報に目を通せば、いいもの見っけ!・・・てなもんで、早速行って来ました「転勤奥様教室

張り切って申し込んだせいか、参加者名簿のトップに名前が載っていて自己紹介もトップ・・・なんて、ちょっと焦りはしたものの、まぁ簡単に。

12月まで月1でいろいろ行事があるようで、7月は事業所(環境センター)見学、11月と12月は郷土料理を学ぼう・・・などと、全国各地から引っ越してきたやや若手の奥様達20名で、半日行動を共にする事になりました。
いろいろ刺激にはなるけど、人と触れ合うのは慣れてないので、家に帰るとどっ疲れ・・・半分やれやれの思いですわ。
ま、人に慣れた頃に終わりとなるか・・・そんなもんか。

次に触れたのは「歌舞伎
歩いて行ける会館で、松竹大歌舞伎があるとかで、申し込んで主人と二人で観て来ました。
初歌舞伎の演目は「太閤三番叟」「襲名披露口上」「一本刀土俵入り」で、市川猿之助・中車など。
「一本刀土俵入り」はわかりやすかったけど歌舞伎の感じではなく、歌舞伎専門の劇場ではないこともあって、場面が変わるたびに15分~20分程度のちょっとお休みみたいな・・・幕を下ろして後ろで舞台造り・・・だから安いのかと思えるようなものでしたが、それでもまぁ、歌舞伎というものにちょっと触れられたかなと、ちょっと満足。

で、次は、自然散策ツアー。
申し込んだ時には当然行けると思っていたのに、思いもかけず、応募者多数により、抽選の結果落選。
主人の実家方面なので、どうしても行きたいというわけではなく、ちょっと面白半分に申し込んでみたのだけど・・・ちょっと残念。
確かに、住むのにはちょっとと考えてしまうところだけど、自然的にはいいところだもんなぁ。

・・・とまぁ、今のところこんなもん・・・と思っていたら、今日の新聞に、日帰りバスツアー「白神日和号」走るなんていう記事が載っていて、今月は新緑の白神。
おっ、これいいじゃん・・・と思って調べてみたらトレッキングだし、途中で温泉にも入るし・・・迷った挙句に断念。
途中で歩けなくなって他人に迷惑をかけてもいけないし、温泉は・・・傷跡見せても見られてもいいけど・・・その目に同情とか嫌悪感とかが混じってたら嫌だな・・・などと思ったりもするので、まだ、堂々と普通に温泉に入る勇気はないってところか。

・・・という事で、籠の鳥、外の世界にそっと触れ、又籠の中に舞い戻る。